みっつ年上のお姉さん。おれの彼女に対する想いはそれだけではなかたのだけれど。
三日月の夜
彼女・・・は、俺のイトコで、現在四天宝寺高校の2年生。せんぱいはみんな彼女のことを知っている。なぜなら、彼女はとても優秀な生徒会長だったから。
みんながあこがれていたらしい。男女ともに熱狂的なファンがいたとも聞いた。・・・やっぱりすごいなぁ。ねえは。
とあるひ。おれは(こんなよるには悪いことだけど)家ってゆうか、マンションの屋上(最上階のひとしかのぼれないんだって)で音楽を聞いていた。当然おれは最上階にすんでいる。
「(姉、今頃何しとるんやろう・・・。)」
イトコであり、おれの想い人のことをかんがえる。ずっと、物心ついたころからあこがれて、恋してた。でも、ねえはおれのことなんて、弟としかおもってないんだろうな。
「ひかるー?珍しい、こんな夜更けに。ナニ、グレとるんちゃう?・・・あ、ピアスしとる時点でグレとるわな(笑)」
軽いふんいきをまとって現れたのは、今までかんがえていた、ねえ。想いが天につうじたのかなぁ、なんて幼稚なことをかんがえたのはうそじゃあない。
「姉。グレとるとか、そんなの関係あらへんわ。気分でココ来ただけ。」
やっぱり、すなおじゃないおれ。
「可愛え。やっぱりひかるやなぁ、その毒舌。なんや楽しいわ。」
ほんとうに?たのしいの?おれといっしょにいて。弟みたいな存在していっしょにいるってことじゃなくて?
・・・そんなことを聞けばねえはこまってしまう。かしこいってよく言われるおれは、ほんとうにかしこいから、そんなことはきかないの。それが正しいんじゃないの?
「でもさ、ひかるー。お前も随分大人っぽくなったなァ♪テニスとかしとるし、モテモテやろ?・・・アハハ」
「五月蠅いわー。そないなこと、姉も一緒ちゃうん?変なストーカーとかおったりして。」
われながら、いじわる。変なこと聞いてる。うそだ。そんなストーカーなんていてほしくないもん。いたら、おれがすぐにたすけたい。ううん、たすけるの。絶対。
「えぇー。そんなんおったら、適当にその辺の屑盾にして警察突き出すっちゅうの。ウチかてそない弱ないやん?」
・・・え、こんなこと言うひとだったっけ。わが耳をうたがう問題発言を聞いたようなきがする。・・・つかれてるのかな。ねえがそんなこというわけ・・・
「あはは、嘘ちゃうよ?絶対したる(黒微笑)」
ごめん、なんか・・・もう、いろいろと悲しくなってきたよ、おれ。ねえの認識あやまってたらしいんだもん。おかしいよ、絶対。ねえがねえじゃない。
「・・・本当にそんなんする前に、俺が助けたる。約束やで?何かあったら絶対言い?」
ちょっと背伸びして、ねえに認めてもらうの。そのちょっとが、すっごい難しくて、たいへん。でも、早く、はやくおいつきたいから。それっくらいの苦労はしないと。
ちょっと驚いたように、目をしろくろさせるねえ。・・・信じてよ、おれのこと。何があってもまもるから。誰からだって護ってみせるから。
「・・・。そら、大変。ストーカー作って光に助けてもらわなアカンやん。ね?」
「今更。いつまで経ってもガキちゃうで。」
強がり言ってるけど、ほんとうはうれしいの。だって、だって認めてもらえたんだもん。ねえに。
ねえ、そんなかお、おれいがいの誰にも見せないでよ?おれだけの笑顔にしてよ。誰かに見せたら、いかりのあまり相手をころしちゃう。
絶対絶対、いつかおれだけのものになってよ?
三日月の夜
(かぜにのせてつぶやいたことば。とってもあいまいであまい、あいのことば。)(そうやってけついしたそらをみあげたら、いつもとおなじで、みかづきがおれをみまもっていた。あんまりみまもりすぎると、うったえるよ?)
〜特に何の意味もないアトガキというなの反省点を洗いざらい出しまくり、悲観にくれるコーナー(長ッ)〜
皆様(誰?)、書いてしまいました『三日月の夜』!正直、最初にこの企画様に「三日月の夜が書きたい」と発言したときは、ネタがほぼ壊滅的にありませんでした★(ぇ)
跡部未菜様、ご丁寧にこの初心者にメールのやり取りしてくださり、有難う御座いました!今なら死ねるッてぐらい幸せです(爆)
個人的に、最後の『うったえるよ?』がツボです。光のツンデレ具合が出て・・・ナイけど、出てるといいなぁと思って最後のかっこふたつを書きました。
ぃやー、最初はこんなにひらがな化させるつもりはなかった。ただ、こうしたほうが可愛いかなぁとか思ってたらこうなりました。
最後に、この『三日月の夜』をお題のひとつとして作成してくださった跡部未菜様、そしてこの話の元ネタとなるテニスの王子様を描き続けてくださった許斐剛先生、さらにこの話を読んでくださった皆様に最大限の感謝を。
20:49 2008/06/17 水中庭園 管理人 時雨 詩亜 拝